20220313

日記の会合最終回。始まったときはダウンを着ていたけれど、今日はデニムジャケット。季節1つ分みなさんと過ごしたのだなと思う。5回しか会っていないのに一緒に過ごしたと言い切れる感覚がある。日記をつけ始めたとき、本にすることは全然考えていなかったけれど、会えなくなった人へ送る手紙として、近しい友人への近況報告として、私の知らないどこかの誰かに向けたメッセージとして印刷物にしてみたいと思った。思ったはいいが本がどのように出来ているのか全く知らず、ランチのときにSさんが組版という単語を使っていて、初耳すぎてたじろいだ。なおその後に会った友人と話すときに、「なんだっけ、ヤンクミじゃなくて、組版!」とごくせんの主人公の名前が出てきてしまうぐらいに身体に馴染んでいない。本当にできるのか。

日記は編集も文も自分で、どこまでいっても自分ごと。そんな日記だからこそやさしい世界が生まれた。知れば知るほど知りたくなるみなさんとは連絡先を交換し切ることなくお別れをしたけど、まあまたどっかで会えるだろう。自己紹介とか人脈を広げるとか生産性とかと無縁の、ただ日記をつけるという旗のもとに集まったみなさんとの時間はとてつもなく豊かだった。

ZINEのコンセプトがなかなか言葉にできず、頭を悩ませるがこれは必要で重要な時間。Hが持ってるZINEを借りて、重くなったカバンと共に帰路につきながらくるりのジュビリーを聴いて、今の気持ちにぴったりじゃんと思った。