20220306

銀座線の銀座駅を出てから、今日東京マラソンがあることを知った。走り去っていく選手たちのあまりの速さに驚いた。大社長御用達のBEAMSでスーツを見て、思ったより高かったけれど、日割りにしたらうんぬんという考えに基づき買った。その後、大社長御用達の鮨屋でお昼を食べた。昨日反戦デモに行ったという話をした。帰り際、大社長がトイレに行ったときにお店の大将が話しかけてくれて、ほんの少しの会話だったけど心が近くなった気がした。

 

一時帰宅してから大船に向かう。車中では暇と退屈の倫理学を読み進める。到着して、俺お腹空いてないからなんでもええでと言っていたが、入った王将でほぼ通常通り食べた。ビールと中華の相性の良さは満腹を無効化する。

 

そのままHさんの家に行ってR-1を観ながらだらだらする。話が弾まない実感があり、毎日会っても話すことやふざけることが尽きなかったあの頃がある分、少し寂しかった。まだ冬だったことを思い出させる寒さに肩を小さくしながら帰路に着く。別れのときが近づいている気がしている。人生の登場人物が入れ替わる気がするともいえる。それぞれの変わらなさが面白くもあり、停滞しているように感じて嘆かわしくもある。そういうことを感じやすいフェーズなだけで別れは来ないし、来させるつもりもないが、違和感を無視することもしたくない。

 

人生で一番好きになった人が最近心にいる。今日もそのときの話をしたからか、寝る前に思い出してしまう。身に余る喜びと、耐えきれないつらさが同居した恋だった。いつも大事なことが言えなくて、関係を発展させることができなくて、色々込み込みの後悔が残っているのかもしれない。その人にパートナーが出来たのかだけがずっと気になっている。それを聞けば、時々心に訪れるその人をしっかり跳ね除けて、未練がましい気持ちに終止符を打てる気がするから。今ある幸せに目を向けず、過去ばかり振り返ってしまう自分はだめな人間だと思う。けれど思ってしまうことは仕方ないとも思っている。日記であれ外に出した時点で私の中では罪悪ポイントが付与される行為を今しているけど書き捨てることにつながってほしいと願う。旅の恥はかき捨て。スーツを買いに行ったことがかなり前のことのように感じる日だった。