20210130

お酒を飲みすぎたとき特有の浅い眠りを繰り返し、昼にようやく身体を起こした。酒豪伝説のおかげで二日酔いはなかった。シャワーを浴びて、家から徒歩1分の美容室でカットとパーマをした。いつも髪型を変えようかと迷いながら美容室に行くけど、今回も結局いつも通りの仕上がりになった。近くのカレー屋で昼食。ここの豆カレーは日本一おいしい。

一時帰宅したらNがまだ寝ていて、部屋には昨日の空気感がまだ残っていた。スパイダーマン2をだらだら観ながら、俺実はスパイダーマンやねん、シュッとかふざけて笑い合った。

そのまま私はフレンチ・ディスパッチを観に、シネクイントに向かった。始まってすぐ寝てしまったけど、両隣の人もよく寝ていてのどかな空気感だった。映画館で寝るのは大好きだ。スクリーンからは銃声が鳴り響いているのに、シートに吸い込まれるように眠りに落ちていた。目覚めるとちょうど第二幕だった。字幕に目を向けてしまうのがもったいないぐらいにこだわり抜かれたフレームの連続で、視覚的快楽を得た。なんで?という質問の功罪についてのセリフがあって、Mにいつもなんで攻めされている私にぴったりの警句だった。「なんでという質問は内省を促す、内省は人前でするものではないから、いつどこで誰となどの質問をしてくれ」みたいなセリフ。なんでの多用に気をつけたい。

夜に「利他」とは何かを課題図書とした読書会をした。みんなの発言に頷きすぎて首が取れかけたし、利他について理解を深めることができてとても豊かな時間になった。

Sさんに「俊平くんはもっと不良になってもいいと思うよ」と言われたことを思い出していた。私は不良にならなければいけない。空気を読んで、相手の気持ちを慮って、常に自分の発言で相手を傷つけないように気を払って生きている。忖度しすぎて思ったことを言うのを憚られるときも多い。すると表面的には何も起きないが、その裏側で押し込められた感情たちが渦巻き、力を増幅させて、表面の私にアタックしてくる。つまり“優しい”ことが私自身を苦しめているのである。だから今日から心にヤンキーを飼う。臨機応変にヤンキーを登場させて、自分を助けてあげようと思う。全ての資本である自分を安定させた先に利他を生み出していきたい。