20210115

5時間ぐらいの質の悪い睡眠を経て、急いで家を出た。脳が20%しか稼働していない感覚で目的地に辿り着くまで心ここに在らずだった。でもN、A、Mと話し始めると、徐々に身体が目覚め始めた。恋バナは関係バナだと思う。1人と1人の深い関係の中で巻き起こる苦悩や葛藤、ときどき惚気。いつまででもしていたい。それぞれの解釈で出来事を解きほぐしていく作業が楽しかった。

御徒町に移動して、RとKと待ち合わせ。Rのアテンドのもと、鈴本演芸館にて人生初の落語デビュー。柳家喬太郎師匠の落語はズートピア×アウトレイジみたいな内容で、噺の迫力、観客とリンクしているかのようなグルーヴ感に圧倒された。座布団の上で身体の角度や仕草によって演じ分けていて、視覚も大事な要素だった。声の大きさ、話し方、声色、声ひとつで観客を巻き込むこれぞ話芸。また行く。

そのまま浅草に移って、浅草ロック座でストリップデビュー。一人一人の個性が出るステージ。エロとかまじでなくて、表情や指先にまで意志が宿っているように見えて聖性を感じた。照明のせいだけでなくて、生が輝いているという印象。すっかり見惚れてしまってあっという間に時間が過ぎた。

行く前にRが「初めてに敵うものはない!」と言っていた。その通りだった。まだまだ知らないことがたくさんあると思えることがうれしい。知ったかぶりしちゃいがちなので、心の中に無知の知の部屋を作って、表面的な理解で済まさずに実感することを重んじたい。